[No.1487]ハマダレポート Vol.213 ー「までい」に生きるー

ハマダレポート Vol.213 2014.6.9

ー「までい」に生きるー

「までい」。 3.11以降、福島に通うようになって、飯館村の菅野(かんの)村長から教えていただいた言葉です。

福島県北部で伝わる方言で、漢字では「真手い」と書くそうです。意味は、手間ひま惜しまず、丁寧に、心を込めて、時間をかけて、じっくりと、とのこと。

飯舘では、親や年寄りから「食い物はまでいに(大切に)食えよ」「子供はまでいに(丁寧に)育てろよ」「仕事はまでいに(しっかり・丁寧に)しろよ」と教えられてきたそうです。

3.11の前から村をあげて、「までいプロジェクト」として、大量生産・大量消費の生活を見直し、自然と人のつながりを大切にしたスローライフの村づくりを進めてこられました。

今、村民6600人のほとんどが村の外での避難生活を余儀なくされていますが、お一人お一人にこの「までい」の心が染みわたっていると実感したエピソードがあります。

今年の2月の大雪の時のこと。福島市郊外の国道4号線でも立ち往生したトラックや乗用車が行き場を失い、ドライバーは食べるものもなく当方にくれていました。

そこに、炊きたての暖かなおにぎりを一台一台に差し入れしたのが、沿道の仮設住宅に暮らす飯舘村の方々だったのです。

何百個ものおにぎりを手を真っ赤にしながら握り続けた飯舘村のご婦人たち・・・・・。

避難生活が3年近く続く村民の方々にとっては、「ほんの恩返し」のつもりだったそうですが、あるトラックドライバーは、持病のため意識がなくなりかけていたのがこのおにぎりで意識も戻ったというのです。

先日、安倍総理とその仮設住宅を訪問させていただき、この「雪の国道へ命のおにぎりー飯舘村の恩返し」のお話をお伺いしました。

「までい」に生きる。浜田まさよし、これからも、心に染めて進んでいきます!




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