ハマダレポート Vol.607.ー賃金アップへ支援を拡充、その2ー
2021/08/30
ハマダレポート Vol.607. 2021.8.30
ー賃金アップへ支援を拡充、その2ー
公明党として、7月13日、加藤官房長官に、最低賃金引き上げによる中小企業への影響緩和に向け、緊急提言を行いました(ハマダレポート Vol.602.参照 )。その具体的支援策が明らかになってきています。
今回は、最低賃金引き上げを踏まえた、経済産業省の支援策を紹介させて頂きます。
第一には、事業再構築補助金に以下の「最低賃金枠」を創設します。
業況が厳しく(注1)、最低賃金近傍で雇用している従業員が一定割合以上(注2)の事業者について、補助率を3/4に引き上げ(注3,通常枠は2/3)、他の枠に比べて採択率を優遇する。
注1)2020年4月以降のいずれかの月の売上高が対前年又は対前々年比で30%以上減少
注2)2020年10月から2021年6月の間で、3ヶ月以上最低賃金+30円以内で雇用している従業員が全従業員の10%以上
注3)従業員規模に応じ、補助上限最大1500万円
また、「大規模賃金引き上げ枠」を創設し、最低賃金引き上げの負担が大きい事業者に配慮するため、従業員数が51名以上の場合は、補助上限を最大8000万円までに引き上げ(従前は6000万円)、さらに、従業員数が101名以上の場合には、補助上限を最大1億円(大企業並み)とする。
併せて、改善要望が多かった以下の運用を見直します。
1)売上げ要件10%減少要件の対象期間を2020年10月以降から2020年4月以降に拡大する。
2)売上高は増加しているものの利益が圧迫され、業況が厳しい事業者を対象とするため、売上高10%減少要件は、付加価値額の減少でも要件を満たすこととする。
3)本補助金を活用し、新たに取り組む事業の「新規性」の判定について、「過去に製造実績がない」を、「コロナ前に製造実績がない」に改め、一定の試作販売を認める。
次に、生産性革命推進事業においても、以下の最低賃金引き上げ支援を行います。
1)持続化補助金において、「賃金引き上げ枠」を創設し、一定上の賃上げにコミットした場合は、別枠で審査し、優先的に採択する。
2)ものづくり補助金、IT導入補助金において、一定以上の賃上げにコミットした場合は加点し、採択率を引き上げる。
働き手、事業者ともに支える。浜田まさよし、さらに進めて参ります!
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