ハマダレポート Vol.460. 100万人訪問調査運動の結果からーその3―

ハマダレポート Vol.460. 2018.11.5

100万人訪問調査運動の結果から―その3―

今回は、中小企業施策についての調査結果のご報告です。

「制度を利用したことがある」との回答が半数以上(59.3%)に達し、具体的には、「商工会等の相談支援機関の利用」(19.2%)、設備投資に係る固定資産税の減免措置(14.0%)、ものづくり補助金(9.3%)が、上位に挙げられました(複数回答)。

一方「制度を利用したことがない」が40.7%あり、その理由として、「そもそも制度を知らない」(56.0%)が圧倒的に多く、制度の周知に対する課題が浮き彫りになりました。

私が訪問した、ある中小建設会社は人手不足で悩んでおられました。足場での危険作業が伴うこの会社では、とっさのコミュニケーションが必要なことから、外国人雇用は控えているとのこと。

私からは、インターンシップや体験実習などの費用の6割から7.5割を助成する、人材確保助成金などをご紹介させて頂きました。

訪問調査では、中小企業関連制度を利用した感想は、「満足」(27.6%)と「普通」(58.5%)が、「不満」(7.7%)と「制度を改善してほしい」(9.9%)を大きく上回っています。

しかし、名古屋のある産業ロボットメーカーの方から、「ものづくり補助金の事業実施期間が窮屈で、利用できない中小企業がある」とのお声を頂きました。

6月末の事業採択後に購入した設備しか対象にならない一方、補正予算での事業実施のため、12月までに事業完了報告を提出することが条件となっているのです。

人手不足を背景として、中小ものづくり企業では、産業ロボットの導入が活発ですが、加工部分の位置決めに必要な「ボールねじ」の世界的需要が急増しており、納期が間に合わないというのです。

直ぐに経済産業省の担当課長と相談。結果、設備全体ではなく、間に合わない部分を除いた補助金申請でも受け付けるとの回答を得、その方針をお伝えさせて頂きました。

後日、お声を寄せて頂いた方から、「多くの方々が無事、補助金採択されました!」との喜びの言葉を頂きました。

また、来年度予算では、「ものづくり補助金」を補正予算だけではなく、通常予算で概算要求することもさせて頂きました。

「あなたの声。活かす力」 浜田まさよし、さらに進めて参ります!

, , , ,

関連記事