ハマダレポート Vol.384. ー地域の強みを活かした観光開発ー

ハマダレポート Vol.384 . 2017.5.22

ー地域の強みを活かし観光開発ー

「杉原千畝(ちうね)ルート」をご存知でしょうか。

 ナチスに迫害されたユダヤ人に、「命のビザ」を発給した、杉原千畝の出身地、岐阜県八百津町と、ビザを手にした人が上陸した、福井県敦賀市、それに現在多くの外国人観光客が訪れる、高山市、白川村、金沢市を加えた、5市町村は、昨年7月に、「杉原千畝ルート推進協議会」を設立しました。

 日本を訪れるイスラエル人客は、2011年の約7千人から、昨年は2万9千人と、4倍以上に拡大しているのです。

 高山市では、ヘブライ語パンフレットの作成や、新高山駅舎のオープンなど、観光開発に尽力。

 一方で、駅前の屋外広告物の景観改善や、国指定の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)の活用など、市単独では取り組みに限界、とのご相談を頂きました。

 全国から80市町村が名乗りを上げる中、この3月、高山市が「景観モデル地区」に指定され、高山市を含め、選ばれた10市には、1カ所当たり、3年間に約16億円が投じられることが決定し、市長からは御礼と喜びのお手紙を頂きました。

 また、富山県の高岡市は、高岡鋳物発祥の地・金屋町が有名で、ここも重伝建地区です。

 昭和初期の木造建築の街なみが2014年に焼失し、それまでの重伝建の補助が受けられないのではと不安を抱えながら、「鋳物体験ができる工房を作りたい」と相談を頂きました。

 関係省庁に問い合わせたところ、国交省の「街なみ環境整備事業」が活用できるとわかり、市議と連携して高岡市より申請。

 この度、国が費用の1/2を補助し、平成30年度に「金屋鋳物師町工房(仮称)」が建設の見込みとなりました。

 この事業では、このような交流施設設置や電線地中化などが実施でき、既に、金沢市、輪島市や、中津川市、瀬戸市、犬山市、亀山市、伊賀市、伊勢市などが対象となっています。

 地域の強みを活かした、観光開発。浜田まさよし、さらに進めて参ります。

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