ハマダレポート Vol.373. ー合法木材で地球を守るー

ハマダレポート Vol.373. 2017.2.27

 ー合法木材で地球を守るー

「森林認証」という制度を御存知でしょうか?

計画的な伐採など、森林経営の持続性が確保され、環境保全への配慮などがなされている森林を認証するとともに、認証された森林から産出される木材、及び木材製品に表示を行い、消費者の選択が行えるようにする仕組みのことです。

今、世界規模で森林が急速に失われています。その原因の一つが、海外で行われている、違法で無秩序な伐採です。国によっては、伐採量の5割が違法なものであると言われています。

昨年10月、国際的なFSC(森林管理協議会)による、森林認証の面積が日本一の、浜松市天竜地区を視察させて頂きました。山元から、製材所、木材製品メーカーまで連携しながら、森林認証の普及に取り組まれています。

今後、貿易の自由化の中で、木材や木製品の関税も引き下げられて行きますが、あくまで「合法木材」が前提です。

昨年11月の参議院のTPP特別委員会で、認証材・製品の普及促進を取り上げ、農林水産大臣から、「普及促進に取り組んでいく」との答弁を引き出しました。

静岡県が活用した、「森林認証普及促進対策事業」。平成29年度も引き続き予算計上されました。

また、昨年、議員立法で成立させた、「クリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)」も、いよいよ本年5月から施行され、農水省・林野庁と、需要側の国土交通省・経済産業省がしっかり連携して、「登録木材関連事業者」の登録がスタートします。

さらに、グリーン購入法(環境物品等の調達の推進等に関する法律)により、合法木材の利用拡大を進めるとともに、オリンピックのロンドン大会や、リオ大会の調達基準を踏まえ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、昨年6月、「森林認証活用」の調達基準を公表しています。

復興とともに環境保護を世界に発信する、オリンピック・パラリンピック。浜田まさよし、さらに進めて参ります。

 

 

 

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