ハマダレポート Vol.299.ー技術は「ウソ」をつかないー
ー技術は「ウソ」をつかないー
昨年テレビで放映された連続ドラマ「下町ロケット」。観られた方も多いと思います。
通産省で23年間、ものづくりの振興に取り組んできた私も、録画して観させていただきました。
宇宙開発事業団でロケット開発に取り組んでいた佃航平(主演、阿部寛)が、打ち上げ失敗の責任をとり、辞職して家業の中小企業の社長となりながらも、ロケットエンジンバルブや人工心臓の小型弁などの最先端技術の製品化に取り組むというストーリーです。
大手金融機関からの「貸しはがし」や、ライバル社からの露骨な仕事の横取り、「特許紛争屋」による賠償要求などの荒波を乗り越え、ものづくりの魂とそれを共有する社員たちとの連帯を描いています。
どこまでも、現実に向き合い、愚直に試行錯誤を重ねていく「ものづくり」。
昨年は、地方空港から直接アジア中核都市を結びうる中距離ジェット、半世紀ぶりぶりの国産旅客機の試験飛行が成功。また、民間商用衛星を我が国のロケットが打ち上げることに成功し、ロケットビジネスもスタート。
いよいよ、航空宇宙産業が日本の成長戦略の柱になろうとしています。
東海北陸は、まさにそのメッカ。そのものづくりの現場を訪問させて頂いています。
愛知県で製造されているジェットの胴体部分に使われている炭素繊維は石川県で作られており、今後の国産中距離ジェットには三重県松阪市からも部品供給がされます。
岐阜県の各務原市には、戦前から航空産業が集積しており、現在ではロケット関連産業へと発展し、その関連部品の多くが岐阜県を中心とする企業に発注されてきています。
実は、下町ロケットの原作者、池井戸潤氏は岐阜県加茂郡八百津(やおつ)町出身。
表題の言葉は番組の最終盤、データー偽造により仕事を横取りしようとしたライバル社の社長(小泉孝太郎)に、佃航平が諭す場面の言葉です。
この言葉が、同氏の別作品、半沢直樹の「倍返し」のように視聴者にアピールするのは、それだけ今の世の中に「ウソ」が横行し出していることへの共鳴があるからかもしれません。
レッテル貼りに執心し、現実を直視せず、出来もしない幻想ばかり振りまく政党・・・・・。
その「ウソ」を暴き、まさに「ウソ」をつかない政治へ。浜田まさよし、愚直に進んで参ります!
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