ハマダレポート Vol.293.ー核廃絶の節目の年を終えてー
ー核廃絶の節目の年を終えてー
今年は原爆投下から70年。核軍縮においても節目の年でした。
5月、NPT(核不拡散条約)の5年ごとの運用検討会議では最終文書の採択はされませんでしたが、「核兵器のない世界」にむけての、法的枠組み検討のための作業グループについての合意は拡がりました。
8月には広島で国連軍縮会議、11月には長崎でパグウォッシュ会議世界大会が開かれ、被爆地から核兵器の非人道性についてのメッセージを発出することができました。
12月8日には、我が国が国連に提出していた核廃絶決議案が、総会で賛成166,反対3,棄権16で採択されました。
従来提出してきた決議案を全面修正し、核兵器の非人道性を全ての取り組みの基本とすることや、世界の指導者や若者による被爆地訪問等を通じ、核兵器の実相への認識を広めることを盛り込みました。
北朝鮮だけでなく、核兵器国のロシア、中国が反対し、米、英、仏が棄権に回るなど、まだまだ予断は許しませんが、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際機運を一層高めることに貢献出来ました。
また今般、国連に設置が決まった「核兵器のない世界に向けた作業部会」。我が国の提出した決議において、「核兵器のない世界を達成するために必要な効果的措置を更に模索するために適切な多国間の場での関与を奨励」と、幅広い各国の参加を呼びかけています。
私が座長を務める公明党核廃絶推進委員会。山口代表出席の下、12月14日に開催しました。
来年1月から作業部会では、非核兵器国だけではなく、米、英などの核保有国の幅広い参加が実現するよう、我が国の外交の積極的展開についての期待がNGOから表明されました。
明年4月には広島でサミット外務大臣会合も予定されています。「核兵器のない世界」を単なる理想にするのではなく、現実に。浜田まさよし、一歩づつ進めて参ります。
P.S.本年1年皆様に本当にお世話になりました。新天地でも使命を切り開く戦い、新年も進めて参ります。よいお年をお迎え下さいませ。
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