[No.1658]ハマダレポート Vol.275.ー「こころ」と「からだ」の元気を拡げるためにー
ー「こころ」と「からだ」の元気を拡げるためにー
東日本大震災から4年5ヶ月、防潮堤や復興公営住宅などの整備が進むなか、「心の復興」がますます重要となっています。
「認知行動療法」をご存じでしょうか?
うつ病などの気分障害の患者に対して、カウンセリングを通じてうつになりやすい考え方を解決する精神療法のことで、国内外でその効果が実証され、海外では広く導入されています。
我が国では、精神科医の大野裕(ゆたか)氏が第一人者で、今でも、宮城県女川町や福島県楢葉町を訪問いただき、「こころ」と「からだ」と「暮らし」を一体で支援する仕組みを進めていただいています。
その大野先生と、8月17日、山本香苗厚生労働副大臣に認知行動療法の保険適用拡大について申し入れをさせていただきました(8月18日付け公明新聞1面)。
公明党は7年前に、「うつ対策ワーキングチーム」を立ち上げ、私自身事務局長に就任し、うつ総合対策を政府に提言。平成22年度から、認知行動療法の保険適用を実現してきました。
平成23年度からは国立精神・神経医療研究センターで、「認知行動療法研修事業」もスタート。
昨年度までの累計で、医師のみならず看護師などを対象とする講義形式の研修の受講者は3700名以上、実践的な個別指導形式の研修の受講者は240名以上にのぼるようになり、認知行動療法に習熟した中核医療機関も全国で82機関までに!
しかし、昨年、実施したアンケートによれば、「未だ認知行動療法を希望する患者に紹介できる医療機関が不足している」と回答した行政機関は70%を超えています。
「精神科医だけで、1回30分以上のカウンセリングに従事することは患者数の多さから困難・・・」という現場の声を頂きました。
そこで、実践的な個別指導形式の研修を受け一定の水準に達した看護師が、医師の指導の下で行う認知行動療法も保険医療の対象とし、チーム医療の推進が可能となるように申し入れを行うことになったのです。
被災地をはじめとする全国で、「こころ」と「からだ」の元気を。浜田まさよし、さらに拡げて参ります!
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