[No.1569]ハマダレポート Vol.240ー草の根のリスクコミュニケーションー
2014/12/22
ー草の根のリスクコミュニケーションー
リスクコミュニケーションという言葉をご存じでしょうか?
社会を取り巻くリスク(危険度)に関する正確な情報を、行政、専門家、企業、市民などの関係主体間で共有し、相互に意思疎通を図ることをいいます。
放射線に関するリスクコミュニケーションは、福島の復興再生には避けて通れない課題です。
福島では、南相馬の「ベテランママの会」の皆さんが、3.11以降、東大から市立病院に常駐している坪倉(つぼくら)医師と連携して、放射線についてのわかりやすいパンフレットを発行されています。
イラストが多いというだけではなく、何よりも「リスクの比較」を通じて、放射線についての事前知識が全くなくてもわかりやすく説明されています。
例えば、南相馬市や相馬市の市街地の空間放射線量は西日本と変わりがないこと。
福島の原発事故がなくても、食物にはカリウム40という放射性物質が含まれており、現在福島で流通している食品は全国と同じレベルであること。
先日、坪倉先生とベテランママの会の皆さんを訪問させて頂き、何故、わかりやすいパンフレットが生み出されたのかが理解でしました(10月9日公明新聞)。
3.11以降、当時の民主党政権の「不明確」な情報や「上から目線」の広報しかされなかったのに対し、皆さんは、小単位の若いお母様との相談業務に取り組まれてきました。
その中での数々の身近な質問に対する回答を導き出すという、まさに「草の根のリスクコミュ二ケーション」がベースにされてきたのです。
「福島の人々が失った自信を取り戻し、前向きに生活することがリスクコミュニケーションの目的」
坪倉先生の言葉を胸に、浜田まさよし、草の根のリスクコミュニケーションをさらに幅広く進めてまいります。
P.S.坪倉先生の相談概要が、南相馬市ラジオひばりFMで放送されています。その内容はホームページからもお聴きになれます。 http://hibarifm.wix.com/870mhz#!tsubokura/c1cxe
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