[No.1525]ハマダレポート Vol.223ー真夏の交流、笑顔咲くー

ハマダレポート Vol.223 2014.8.18

ー真夏の交流、笑顔咲くー

夏休み。子どもたちが汗だくで遊び回る光景に、心が和む思いをする方も多いと思います。

しかし、3,11直後の福島では、夏でも長袖・長ズボン、マスクをかけて登下校し、もちろん、校庭は使用禁止という事態が続きました。

「子どもを林間学校など戸外で自由に遊ばせたい!」

お母様のお声が起点となり、「ふくしまっ子体験活動応援事業」が平成23年度からスタートしています。

民間団体が行う体験活動応援事業(宿泊費1泊5000円、7泊まで)や小中学校が教育活動として位置づけて行う移動教室応援事業(同、30泊まで)の2本柱として、今年7月までにのべ90万人の子どもたちに利用していただきました。

しかし、福島県への補助金としたことから、県の意向により行き先が県内に限られるという運用がされてきました。

「県外の学校との交流はこどもたちの防災教育の観点からも重要!」

文部科学省に直談判し、今年度から3泊4日以上の福島県外への「移動教室」に対しても予算約3億円が計上されました。

先日、福島県伊達市の保原(ほばら)小学校の5年生128名が、川崎市の梶が谷(かじがや)小学校との交流が実現しました。

3.11当時、小学校1年生だった保原小学校子どもたち全員による「群読」。

低・中・高学年に分かれ、別々の建物での授業、小さな体と心に与えたストレスの模様がひしひしと伝わってきます。

一方、梶が谷小学校の同じく5年生の子どもたち全員の「群読」。

「私たちは、今日をすごく楽しみにしていました!」と、地元に伝わる「獅子舞」を披露。

直ぐに仲良くなって、ご両親が福島出身の梶が谷小学校の校長先生も、「とても温かい気持ちになりました」と目を細めておられました(詳細は7月30日付け公明新聞4面)。

元教師で、今回の事業をサポートして下さったNPOの代表によれば、1970年代に「公害の町」と言われた川崎市から空気のきれいなところでの戸外体験をと当時行われていた「緑の移動教室」のご恩返しとのこと。

子どもたちの笑顔が戻ってこそ復興、浜田まさよし、「人間の復興」を掲げて進んでいきます!

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