[No.1450]ハマダレポート Vol.204ー小さいおうちー
2014/03/31
ー小さいおうちー
ベルリン映画祭で、黒木華(くろきはる)さんが、日本人4人目となる最優秀女優賞を受賞されたという、映画「小さいおうち」。
小津安二郎の「東京物語」をモチーフにした前作「東京家族」から、さらに、ミステリー・ロマンという新境地に挑戦された山田洋次監督の「意欲作」と評されています。
舞台は第2次大戦中の東京の山の手。会社役員夫妻の赤い屋根の一軒家に「女中」として住み込むこととなるタキの当時の役を、黒木さんがのびのびと演じています。
「小さいおうち」というささやかな幸せを願う「ごく普通」の登場人物が、「南京陥落」や日本軍の「進攻」を「喜び」、提灯行列やデパートの戦勝大売出しに平然と出かける戦争という「時代性」・・・・。
当時の「自叙伝」を書き始める、現在のタキ(倍賞千恵子)が、神宮での雨の学徒動員行進があった昭和18年を、「でもその頃は本当によく晴れていい天気だったの」と述懐する場面が、逆に、戦争という時代の「そら恐ろしさ」を感じさせます。
その「戦争の狂気」の極地こそ核兵器です。
一度使われれば、その破壊力の大きさだけではなく、放射能の影響から負傷者の救護活動の困難さ、気候変動や農作物への長期的影響など、その「非人道性」は他に比べることも出来ません。
しかし、「一発逆転」の兵器であるが故に、手を伸ばそうとする国が増えだしている現在の世界情勢・・・・・・。
その魔性の「爪」を封じ込め、核廃絶へ舵を切れるか否かが、今、問われています。
党の核廃絶推進委員会座長として、昨年末から、連続講演会を開催し(公明新聞1月6日、2月4日ともに3面参照)、市民団体との連帯から、核兵器国をも巻き込んだ「核兵器の非人道性」についての国際的な規範づくりへ。
先週オランダで開催された核安全保障サミット。公明党の強い主張を受け、安倍総理は核廃絶への日本のリーダーシップを世界に発出しました。
いよいよ、日本の出番、公明党の出番。浜田まさよし、「意欲作」に挑んでまいります!
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