ハマダレポート Vol.364. ー福島の復興加速化へ指針改定ー

ハマダレポート Vol.364. 2016.12.26

 ー福島の復興加速化へ指針改定ー

12月20日、原子力災害からの福島復興加速化指針を改定し、閣議決定されました。

この指針を最初に策定したのは、復興副大臣として福島に常駐して丸1年の3年前の13年12月。

現場に入らせて頂き、避難されている方々の様々の思いを伺う中、帰還される方々だけではなく、新たな地で生活される方々への支援も拡充する必要性を実感し、住宅再取得などの賠償額の引き上げを明確にしました。

また、東京電力だけでは不安視されていた、除染や中間貯蔵施設整備を着実に実施していくため、国の支援を盛り込みました。

そして、最初に改定したのは、1年半前の15年6月。

除染、インフラ復旧を加速化し、私が提案した、事業再開の自立支援のために官民一体として取り組む新組織立ち上げも盛り込み、帰還困難区域以外の解除準備区域(区域設定時、人口33千人)、居住制限区域(同23千人)を、事故後6年までの解除にメドをつけることにさせて頂きました。

今回の改定は、前回改定で残されていた、帰還困難区域(同25千人)をどう再生していくかが大きなテーマ。

「帰還困難区域であっても、東京オリンピック・パラリンピックを、故郷で家族共々応援できるようにする」。

私が、復興副大臣時代に皆さまにお約束してきたことです。

今回の指針改定で、比較的放射線量が低いところに、除染とインフラ整備を国の費用で一体的に進め、「復興拠点」を整備することを盛り込ませて頂きました。

さらに、福島から避難している子どもたちが各地でいじめに遭っているという痛ましい出来事も・・・・。

教職員等を対象とした研修を強化することや、いじめに遭った子どもの心のケアなども明記させて頂きました。

さらに、賠償、除染、中間貯蔵施設整備のなど費用の再見積を行い、国や他の電力会社による支援拡大の枠組みも盛り込みました。

全国の皆さまのご支援があればこそ、福島の再生が進んでいるのです。

被災者の方お一人お一人の「人間の復興」を成し遂げる。

風評と風化という2つの「風」に立ち向かいながら、浜田まさよし、取り組み続けて参ります!

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