ハマダレポート Vol.288.ーTPPを契機に、攻めの農業ヘー
ーTPPを契機に、攻めの農業ヘー
11月11日のTPP予算委員会集中審議、攻めの農業への取り組み強化について質問させて頂きました。
牛肉については、現在38.5%の輸入関税が、TPP協定発効により11%下げられ、27.5%になり、16年後には9%にまで下げられます。
消費者には輸入牛肉価格が下がっていくのでうれしい話ですが、生産畜産農家の方々には不安もあります。
しかし、米国向け和牛の無税輸出枠は現在の約30倍に拡大され、15年後には枠外輸出関税も撤廃に。また、カナダ向け和牛の輸出関税も26.5%が6年でゼロになります。
飛騨牛、松坂牛など、黒毛和牛は国際的に人気があり、飛騨牛の握りずし店には海外からの旅行客の行列もできるほど。また、この機会にすき焼きやしゃぶしゃぶといった和食の食材として、日本産野菜と一緒に輸出できればという現地のお声をいただきました。
逆に、そんなに輸出拡大しては国内消費に回らず、価格高騰につながるのではないかとの不安の声も・・・・。
予算委員会では、農林水産大臣から、繁殖雌牛の導入支援や、黒毛和牛の受精卵を活用した乳牛雌牛による和牛子牛の生産拡大に力を入れるとの答弁もありました。
一方、オレンジについても輸入関税を段階的撤廃させることになりましたが、日本産ミカン(温州(うんしゅう)みかん)は、長年の国内生産家を中心とした努力により、国内市場はすみ分けられており、影響は限定的と考えられています。
むしろ、温州ミカンは「手でむける柑橘類」として、今、海外で人気が広がっており、気候の関係で冬期の柑橘類の国内生産が困難なカナダには、「クリスマス・オレンジ」「テーブル・オレンジ」として安定的に輸出がなされているのです。
温州ミカンがオレンジより骨にいいということをご存知でしょうか。βクリプトキサンチンという、骨の代謝を促す物質がオレンジの10倍多いのです。
愛媛のミカンジュースメーカーや静岡のある産地では、消費者庁にそのデータを提出して、「機能性表示食品制度」により、そのことが表示できるようになりました。
TPPを契機に、攻めの農業へ、浜田まさよし、さらに進めて参ります!
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