[No.587] 鳩山総理の異例な所信表明演説

091026.jpg朝から173国会開会にあたり、桜木町駅前で街頭演説を行い開会式に臨みました。衆議院選挙後、初めての臨時国会が開催され、鳩山総理の所信表明演説がありました。通例約20分、長かった小泉総理で約25分だった所信表明は、鳩山総理の場合、倍以上の52分。おかげで、衆議院の後の当初予定していた参議院の開会時間が遅れたくらいです。それでは、内容はどうだったでしょうか。はっきりいいって、全く中身のないものにあきれてしまいました。確かに、鳩山総理の信奉する「友愛」を説明したかったのでしょうか、青森のおばあちゃんの例や障がい者雇用のチョーク工場の例の説明がありましたが、言いたいことは、「弱者を守る」「地域の絆」。そんなことは当然です。一方、

政策はマニフェストにある、「子育て手当て」「高速道路無料化」「暫定税率廃止」「温暖化90年比25%減」そのまま。国民が聞きたかったことは、財源がない中でマニフェストの優先度をどうするか、温暖化対策と矛盾する高速道路無料化・暫定税率廃止をどのような考え方で調整するか、95兆円を上回った概算要求の財源としてどこまで赤字国債に頼るのか、補正予算凍結してまで、特に、子育て応援特別手当を凍結してまで高速道路無料化・暫定税率廃止を行う理由は何か等、全く説明はありませんでした。その一方、天下り・渡り禁止と言いながら、ミスター大蔵省の斉藤次郎氏を国営会社の日本郵政の社長にするという、「渡り」を政治主導でやってしまう。果たして、鳩山首相は、自分おやっていることを客観的に評価しているのかが不安を覚える所信表明でありました。いよいよ、明後日から代表質問、予算委員会、各大臣への一般質問と進んでいきます。野党公明党は、質問主意書もしっかり活用しながら、国民の疑問に答える国会論戦を展開してまいります。

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