21世紀東アジア青少年大交流計画で、平塚農業高校に中国の農業生を招聘(08年10月)

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07年1月にフィリピンのセブ島にて開催された第2回東アジア首脳会議(EAS)において、安倍総理より、EAS参加国(ASEAN、中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランド)を中心に、今後5年間、毎年6,000人程度の青少年を日本に招く「21世紀東アジア青少年大交流計画」が発表されました。

このうちの多くが中国からの高校生であり、当時外務大臣政務官であった浜田もその受け入れに奔走しました。しかし、その中で疑問に思ったことがありました。それは、中国には多くの農業高校生がいると聞いていたのに、来日する中国の高校生が普通校の学生ばかりであったことでした。

さらに、浜田の横浜翠嵐高校時代の恩師の片山務先生(生物担当)に、「21世紀東アジア青少年大交流計画」のことを報告した時に、片山先生から「アジア市場の中でのアジア産の農産品や工業品がさらに行き交う中、同じ交流するなら、一般的な普通高校よりも、農業高校、工業高校の方が来日する生徒も受け入れる生徒も効果が大きいと思う」というアドバイスも受けていました。

そこで、浜田は地元の行田県会議員と連携し、中国河北省のケイ台市農業学校生徒15名を、08年10月17日、平塚農業高校に交流する事業を実現しました。
一行は「中国高校生訪日団第5陣」約400名のうちの15名。9日間の日程で東京、神奈川を訪問し、平塚の地元でホームスティも行いました。

平塚農業高校では、缶詰め実習、包装実習のほか、蘭の細胞培養を行う「バイオ実習」も体験しました。特に、「バイオ実習」は、クリーンルーム、クリーンベンチ等の施設が中国の農業学校にはほとんどない為、来日した15名はとても感激して、手伝った日本の高校生とも一瞬にうち解け合い、当日参加いただいた片山先生とともに青年交流の意義を垣間見る思いでした。
生徒の一人、陳豊朝さんは、「中日平和友好条約締結30周年の特別な時期に平和の使者の一人として来日できて、とても光栄。中日の友情をさらに発展させたい」と語っていました。

中国製食品の安全性に対する不信がぬぐいされていない中で、農業や食品分野における日中間の人的信頼関係の構築が不可欠と改めて実感しました。


実習事業見守る浜田 (2008/10/17)

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