[No.831] 「ブログ100日」第51号ー政府の口蹄疫対策はひどいー
2010/05/22
第51号(5月22日)ー政府の口蹄疫対策はひどいー
今、宮崎県を中心として口蹄疫(こうていえき)が大きな問題となっている。口蹄疫とは、牛や豚などの家畜の伝染病の一種で、発病動物の口、蹄(ひづめ)及び胸周辺の皮膚や粘膜に水疱ができることに由来すると言う。感染牛の肉を食べても人には感染しないが、ウイルスの家畜への伝染力は通常のウイルスに類を見ないほど激しく、加えて発病すると発達・生育が遅れ、乳が出なくなったりするため、家畜の価値が無くなる。よって、国際獣疫事務局(OIE)は、本病を最も重要な家畜の伝染病(リストA疾病)に位置づけ、我が国も家畜の法定伝染病に指定されている。しかしながら、今回の政府の対応は全くひどい状況。本年1月以降、韓国、台湾、中国で発生し、3月26日に宮崎県で初症例が発生されているのに4週間にも渡って放置された。それだけでなく、やっと4月20日に農林水産省が口蹄疫と認め、対策本部を設置しておきながら、その本部長である赤松農林水産大臣は、4月30日から5月8日までメキシコ、キューバ、コロンビアと長期の外遊。この間、現地では昼夜を分かたず感染拡大にために必死で取り組みがなされていたにもかかわらず、殺処分の牛と豚は4000頭から一気に14倍以上の6万2000頭に急拡大。しかも、赤松大臣が帰国後最初に訪問したのは栃木県民主党議員の後援会で、10日に初めて宮崎に訪問した時には「今頃何をしに来た」と罵倒されたという。肉牛一頭を育てるのに、約3年、100万円もかかる。その金額で計れない苦労と愛情。その畜産農家の気持ちを鳩山内閣は分かっているのだろうか。基地、(政治と)カネ、高速道路に次ぐ、口蹄疫。4番目のKで鳩山内閣は全くの「絶望内閣」であることがより明らかとなった。
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