[No.684] 北朝鮮の核開発放棄に向けて 米国の核抑止政策の見直し

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1月20日、第3回核廃絶推進委員会を開催し、元外務省国際情報局長の孫崎享氏を招き、日本にとっての核抑止の必要性について意見交換を行いました。

先ず、米国が同盟国日本のために、核の先制使用を排除してこなかったことが逆に北朝鮮の核開発を促進してしまっている現状を、ガバン・マコーマック「北朝鮮をどう考えるのか」から紹介。

また、中国の通常兵力に対して本当に米国の核の傘は有効なのかについて、キッシンジャーの「核兵器と外交」から、米国本土の核攻撃力を持つ国に対して米国大統領は核報復は行えないとする説を紹介。

むしろ、同書の「核兵器を有する国はそれを用いずして全面降伏を受け入れることはないであろう」「一方、その生存を直接脅かされていると信ずるとき以外は、戦争を冒す国もないと見られる」との説を挙げ、北朝鮮の体制の継続を保証しつつ、如何に核放棄させるということが外交の王道であり、そのためにも、むしろ日米安保における「核の先制不使用」こそが重要とのことでした。

3月初旬の米国の核態勢見直しに向け、さらに活発な意見交換と発信を進めてまいります。

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