[No.608] 薬物依存症及び自傷行為についての内閣からの回答

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本日、薬物依存症の治療・支援体制の整備とリストカット等の自傷行為の防止に関する質問主意書の回答が、内閣から閣議決定を経て回付されてきました。

先ず、薬物依存症については、我が国において薬物依存を「病気」ではなく「犯罪」としてのみとらえる傾向が強いことを指摘したことに対し、「これまでの薬物対策については、薬物の不適正使用・有害使用の防止に重点が置かれ、依存症に対する治療的視点が乏しく、依存症患者が治療・支援を受けにくい状況が生み出されてきたと認識しており、」「依存症患者に対する治療・支援体制の充実に努めて参りたい。」「省庁の壁を越えた受け皿作りは重要であり、今後ともモデル事業参加自治体の拡大に努めて参りたい。」との閣議決定を得ました。

また、自傷行為については、この10年間での緊急搬送人員が1.5倍になっていることを指摘し、特にリストカットや薬物服用の繰り返し者が多いことから、身体の傷病と精神の疾病の治療の連携を強く求めたところ、「一般救急と精神科救急の連携を進めることにより改善を図っていく考えであり、救急医療部門におけるソーシャルワーカーや臨床心理士の配置を含め検討する」旨の回答を得るとともに、緊急搬送した自傷行為についての実態調査についても、「医療機関等の関係機関や自傷行為を行った者の協力を得ることが可能かどうか検討した上で、実施の可否について判断したい」との閣議決定を得ました。

夜回り先生こと水谷修さんから頂いたいろいろな話。一歩づつ、実現して参ります。

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