7/15 富山市内の県立イタイイタイ病資料館を訪問
日本の教訓、世界に発信を――。富山県の神通川流域で発生した「イタイイタイ病」が国内初の公害認定をされて今年5月で50年を迎えたことを受け、公明党の山口那津男代表は7月15日午前、富山市内の県立イタイイタイ病資料館を訪問。
同日の視察に、太田昌孝・北陸信越方面本部長(衆院議員)、新妻ひでき参院議員(参院選予定候補=比例区)らと共に同行させていただき、鏡森定信名誉館長、飯田博行館長らと懇談しました。
山口代表は、公明党は「『環境の党』として、国民の生命と暮らしを守ることを最優先に取り組む」と強調しました。
飯田館長は「公明党は50年前からこの問題に関心を持ち、被害者の救済に尽力していただいた。公害認定から50年となるが、風化しないよう努力していきたい」とあいさつ。
その後、山口代表らは、鏡森名誉館長の案内で資料館を見学。鏡森名誉館長はイタイイタイ病の発生と被害の歴史や原因究明に向けた住民の動き、土壌復元工事の工法などを説明しました。
懇談会で山口代表は、イタイイタイ病の原因について、公明党議員が国会で初めて取り上げた歴史に触れ「過去のものではなく、今にどう生かすかが大事だ」と力説。その上で、「世界の先進国などで日本と同じ被害を二度と起こしてはならない」と語りました。
これに対し鏡森名誉館長は、海外からの多くの来館者に備え、資料館の多言語化を進めていくと説明。また、語り部を育成し、次代を担う子どもたちに伝えていく考えを語りました。
視察後、山口代表は記者団に対し、「貴重な経験を富山県に限らず、日本の、また未来の世代やグローバルな人類の教訓にすべきだ。そのための発信源として、この資料館や富山県の皆さまの経験が役に立つ」と述べました。
同日午後、富山市で行われた同県本部(代表=吉田勉県議)の時局講演会では、山口代表があいさつしたほか、新妻参院議員が来年の参院選へ向け決意を語りました。私からもあいさつをさせていただきました。
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