新ハマダレポート Vol.39 ー良いお年をお迎えくださいー

新ハマダレポート Vol.39 2024.12.30

ー良いお年をお迎えくださいー

2024年も残すところあと二日。

元旦の午後に襲った能登半島地震。現在も復旧や支援が進められていますが、未だ多くの方々が不自由な避難生活を強いられています。

「誰のための復興なのか?」

2月25日付けの朝日新聞のアナザーノートで、私のインタビューが記事が掲載されました。

「震災前の町をもどす『復旧』ではなく、創造的な町をつくる『復興』を目指そうと言ってきた。しかし、当然のように『復旧』が優先される」

また、東日本大震災から丸13年となる、3月11日。

毎日新聞の社説「つながりを保つ復興こそ」では、帰還者と移住者とのつながり作る双葉町の試みを紹介して頂きました。

先週の23日の毎日新聞夕刊(福島県では翌日朝刊)にも、「見守りたい心の復興」と題した長文のインタビュー記事を掲載して頂きました。

「心の復興って時間がかかるんだ。本当に重要なのは心の復興なの。一人一人が前を向いて、希望を持って歩みだせて、初めて復興なんだよね。」

(発災1年を迎える能登半島地震の被災地へのメッセージを聞かれて)「復興は3年が勝負」と答えさせて頂きました。

避難先で新たな人間関係や生活基盤が出来上がってしまうためで、「3年以内に帰れるビジョンを示して実行しないと、一遍に過疎になる」と警鐘を鳴らさせて頂きました。

議員在職時代に奔走し、設置されることとなった「防災庁」。大いに期待しています。

一方、被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞受賞は、我が国だけでなく、世界の人々に希望の光を与えてくれました。

今回の被団協の受賞は、「プラハ演説」で核廃絶は夢ではないことを示した、2009年のオバマ大統領、核兵器禁止条約をリードした、2017年のICANの受賞に続くものですが、「新たな核廃絶の在り方」を示すものと、私は理解しています。

参議院議員時代の2009年12月、公明党内「核廃絶推進委員会」を立ち上げ、座長として政府・外務省とNGOとの連携を進めさせて頂いた当時の思いは、「核廃絶を単なる運動論ではなく、国際的な法的枠組みに結実させる政策論へのステージ・アップ」でした。

あれから15年。今改めて思うことは、核廃絶はゴールではなく「流れそれ自体」であり、運動論がやはり重要ということです。

世界で紛争が激化し、ならず者国家やテロ集団が核兵器を手にする現実の世界において、「核の不使用の継続」を永続たらしめるためには、被爆体験というナラティブへの共感が条約・法的枠組みと同等以上に重要となっていると思うからです。

明年を素晴しい年に!

1月10日から、福島・被災地12市町村への移住者をモデルにしたテレビドラマ「風のふく島」が放映されます。

私が主人公のモデルとなった双葉町編は、3月14日の放映で、HOUND DOGのボーカルの大友康平さんが演じてくれます。

鬼と恐れられた元復興副大臣と子どもたちのヒューマン・ストーリーです。お楽しみに!

この1年、皆様には本当にお世話になりました。良いお年をお迎えください。

 

 

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