新ハマダレポート Vol.13.ー特定社会保険労務士としてー

新ハマダレポート Vol.13. 2023.6.5

ー特定社会保険労務士としてー

特定社会保険労務士をご存知でしょうか?

社会保険や労働保険の事務を代行する、通常の社会保険労務士の任務に加えて、個々の労働者と事業主との間の個別労働紛争において、あっせんや調停の手続きを代理することを任務とするものです。

厚生労働省の都道府県労働局や労働基準監督署に設置された、全国379カ所の総合労働相談コーナーに寄せられた、民事上の個別労働紛争相談件数は、2021年度で28万件を超えて、10年連続過去最多となっており、中でも、「いじめ・嫌がらせ」が8.6万件と、この10年で1.7倍に急増しています。

参議院議員を引退した後、この特定社会保険労務士の研修を受講し、3月に無事試験を合格して、4月より活動を開始しています。

そもそも、私が社会保険労務士に関心を持ったのは、参議院議員時代の2008年、支援者のご婦人から、「うつ対策を強化して欲しい」とのご要望を頂いてからです。

直ぐに、党内に「うつ対策ワーキングチーム」を設置し、薬物療法中心だったうつ治療においてカウンセリングを強化するために、2010年に認知行動療法の保険適用などを実現・拡大してきました。

一方で、うつ治療の経済的負担軽減や障害年金の対象弾力化などの多くの市民相談を受けました。

その中で、国民年金保険料を十分に納めてこれなかったご子息を「二十歳前傷害」で認定する事や、1年半の傷病手当金の期限後の療養支援のために労災への切り替えを提案・実現するなど、厚労省の担当者では教えてくれない解決策を自ら学んでいったのです。

そして、2009年から12年の政権交代期に、移動途中などの隙間時間に社会保険労務士のテキストを学んで、試験に合格しました。

しかし、復興コンサルタントとしては、医療・福祉だけではなく、「働き方改革」や「人的投資」などの労働分野の知見が重要となることから、労働法の原則や判例をさらに身に付けるために、特定社会保険労務士にチャレンジしたのです。

福島県双葉郡には、社会保険労務士を登録されている方はすでに2名おられますが、現在、いわき市及び郡山市に避難されておられるようなので、私の社会保険労務士登録を、6月に横浜から双葉町に移しました。

福島県浜通りで働く方々が、いきいきと活躍できる、「人間の復興」へ。現場から取り組んで参ります!

 

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