ハマダレポート Vol.477. ―ふるさとでの営業再開に挑む―

ハマダレポート Vol.477. 2019.3.4

―ふるさとでの営業再開に挑む―

「避難先で商店を営んでいたある被災者は、両陛下からのねぎらいを励みに心を奮い立たせ、地元に戻って営業を再開することができました。」

2月24日に開催された天皇陛下御在位30年記念式典で、内堀福島県知事が述べた、「国民代表の辞」の中で、紹介されたエピソードです。

「陛下に訪問していただき、背中を押してもらったからこそ、今がある」

2017年7月に、地元葛尾(かつらお)村で食堂を再開させた、石井さん。

ある新聞に、避難先の三春町で仮設店舗を営んでいた16年3月、町内にあった村の仮役場で陛下と懇談されたことが掲載されていました。

「(葛尾村に)帰るのですか。」と、テーブル越しに尋ねられ、「村で店を再開させて、帰ってくる村民を迎えたいです。」と答えられたそうです。

しかし、石井さんはこの時期、地元での店舗再開の目処が立たず、不安な日々を過ごしていたのです。

悩まれる中、このときの感激を胸に帰還の覚悟を決め、16年6月に村の避難指示が一部解除されると、自宅兼店舗「石井食堂」を新築し、営業を再開。現在は、奥さんと長男、次男の4人で店を切り盛りされておられます。

名物は、大盛りのチャーハン(約900g)。懐かしい味でしかもすごいボリューム。私は全部食べきれませんでしたが、そういう人のために、持ち帰り用のプラスチックボックスも無料で用意されているのです!

復興事業の作業員などで連日大賑わい。1日の来客数は、原発事故前の2倍の100人に上るとのこと。

内堀知事の辞は、このように結ばれています。

「今後とも、私たち国民は、被災者一人一人に寄り添い、復興を願い続けてこられた両陛下の慈愛に満ちたお心遣いを支えに、希望を持って共に手を携えながら、一歩一歩前に進んで参ります。」

寄り添う復興。浜田まさよし、感動の式典に参加させて頂き、決意新たに進んで参ります!

 

 

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