ハマダレポート Vol.453 . ―子どもたちの心の復興―

ハマダレポート Vol.453. 2018.9.17―子どもたちの心の復興―

東日本大震災から7年半を迎え、被災地での課題は個別化し、多様化してきています。

特に、子どもたちの「心の傷」は、震災後数年たってからがピークというのが阪神大震災の教訓・・・。

被災を経験した子ども達は、家族や友人との別れ、生活環境の激変によるストレス、心的外傷(トラウマ)等で、今なお不安をかかえていることも多いのです。

釜石市で復興支援活動に携わるNPO法人の方より、「被災した子どもや家族のために相談室を開き、生活や心のケアに取り組みたい。」とのお声をいただいたのは、3年前のこと。

すぐに国や行政ができることを確認。「被災者生活支援総合交付金」を活用することが可能なことをお伝えし、釜石市の委託事業として検討されることになりました。

その後、釜石市とNPO法人の皆さんが協議を重ね、被災した子どもの養育相談支援事業として、平成28年11月、「青葉通り・こどもの相談室」が開設されました。

市の公共施設内に相談窓口を常設(現在は、月・水・木・金の午前10時~午後5時)するとともに相談専用電話を設置し、メールでの相談にも対応できるように。

釜石市で、相談室をスタートして、1年。

昨年12月、NPO法人の皆さんと懇談させていただく中、「相談のみならず、保護者、民生委員、放課後児童支援員を対象とした研修会や、親子交流イベントを開催し、地域の皆さんに大変喜ばれています。」との嬉しいご報告をいただきました。

また、被災者だけでなく、不登校で学校に通えない子ども達や、友人から情報を聞いた保護者の方が訪れる等、交流の輪が広がっています。

今年4月からは、NPO法人の皆さんが築いて下さったことを引き継いで、釜石市が相談室を運営することになりました。
子どもたちの心の復興。浜田まさよし、さらに進めて参ります!

 

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