ハマダレポート Vol.414. ー「心の垣根」を取り払う「ママカフェ」ー

ハマダレポート Vol.414. 2017.12.18

ー「心の垣根」を取り払う「ママカフェ」ー

3.11直後、避難指示区域以外の、福島市、郡山市、いわき市などから、多くのお母さんと子どもたちが、放射能の不安から県外に避難されました。

いわゆる、「自主避難者」「母子避難者」といわれている皆様は、現在、帰還すべきか、避難を続けるか、悩まれています。

確かに、もともと住んでいたところの除染も一応終了し、子どもたちの遊び場の整備、食品検査の徹底など、避難指示区域内外の復興は、この6年間で大きく進展しました。

しかし、「心の垣根」の解消には時間がかかるものです。

山形から福島市に帰還された、あるお母さん。

お子さんの地元学校指定の体操着を、用品店に買いに行ったところ、店主から、「自主避難」したことに対する心無い言葉を投げかけられたというのです。

「子どもたちのことを第一に考えて、自己選択してきたのに・・・」

一方、「自主避難」をしなかったお母さんにも、子どもたちにとって自分の選択が良かったのかと悩まれている方がおられます。

そのような若いお母さんの心をつなぐ、「ママカフェ」を、福島市、郡山市、いわき市をはじめ、福島県各地で開催されている、NPO法人「ビーンズ福島」。

2015年3月にNHKスペシャルで放映されたのを見て、訪問させて頂いたのがきっかけで、現在、復興庁で支援させて頂いています。

一方、「母子避難」により、一人になっているお父さんを対象とした、月一回の「パパカフェ」も。

「カフェ」という名ですが、こちらの飲み物は「泡の出るもの」らしいです?!

NHKの番組で不安を訴えておられたお母さんは、今、相談員として活躍されています。

「もう震災から何年も経っていたはずなのに、心の中にそっとしまっておいたモヤモヤしていたものが、あふれ出すかのように言葉に変わった。(中略)本当は垣根などなかったのだ」

その方が、子育て広場エッセイコンテストに寄せられた一文です。

「こころの垣根」の解消がなされるまで、浜田まさよし、寄り添い続ける決意です!

 

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