[No.1667]ハマダレポート Vol.281.ー「自主」避難者と向き合うー

ハマダレポート Vol.281.2015.10.5

ー「自主」避難者と向き合うー

福島などからの「自主」避難者がおられることをご存じでしょうか?

3.11直後の民主党政権。政府から発表される情報も十分でなく、信頼も得られない状況が続きました。

政府が避難指示をした市町村以外の、福島市、郡山市、いわき市などからご自身の判断で避難された方々は、福島の避難者11万人の内、現在でも約2万5千人と推計されています。

北海道から沖縄まで、山形、新潟、東京、京都、岡山など、各地の自主避難者の相談会に出席せていただいていますが、東京や神奈川からも現在も「避難」されている方がおられます。

先週も、新潟県泉田知事にお会いし、自主避難者の地元への「定住支援」をお願いして参りました。

一方、避難指示市町村以外の福島の浜通り、中通りでは、原発事故から4年半が経過し、放射線量は既に大幅に低下してきています。

しかし、自主避難されている方々のお話をお伺いすると、「やっぱり不安」とか、「避難先の学校で子どもが馴染んでいる。もう少しこのままこちらでの生活を続けたい」とのお声も・・・・・。

一方、福島に帰還される自主避難者の方々にも、「元のママ友たちとまたうまくやっていけるかしら?」「子どもの外遊びなど、放射線に対する身近な相談はどうすればいいの?」という声も・・・・。

先月、自主避難者のママさんたちと地元のお母さんたちとの「ママカフェ」を、福島市、郡山市、いわき市、南相馬市、白河市で毎月開催されているあるNPOを訪問させていただきました。

このNPOでは、さらに、今年3月から福島市に「みんなの家@ふくしま」というコミュニティハウスを常設でオープンし、避難先から戻ってきたママや、震災後に福島で出産されたママたち200名前後が毎月利用されています。

復興庁としても私が中心となって、このような自主避難者を支援するNPOへの助成を大幅拡充する「被災者支援総合交付金」など、110の政策パッケージ案を10月2日に発表させていただきました。

「避難」から、「定住」または「帰還」へ、浜田まさよし、草の根からさらに進めて参ります!


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