[No.1127]ハマダレポート Vol.82 ー「声」を上げてこそ正義の証明!ー

ハマダレポートNo.82 2011.11.7

ー「声」を上げてこそ正義の証明!ー

昨年12月、鎌倉の壮年支援者の方からFAXが入りました。

その年の2月に発刊された、作家の澤地久枝さんとアフガニスタンで用水路建設に取り組んでおられる中村哲医師のとの対談集。私が参議院の外交防衛委員会で「悪意ある」質問をしたと書かれてあるというのです!

全くの「寝耳に水」。本を取り寄せて該当部分を読んでみました。

2008年11月の委員会の3ヶ月前、伊藤和也さんが反政府武装勢力タリバンに拉致され、その後殺害されるという悲惨な事件がありました。

「なぜ、こういうことが起きるのでしょう。伊藤さんの死を無にしないためにどう改善すれば良いのか」と中村医師の意見を求めたのが私の質問。

この質問が、澤地さんにとって、「あなたの言うとおりなら、伊藤さんが殺害されるわけがない、矛盾していると言おうとしている」のが「本心」(?)として「悪意」というレッテルを張られたのです。

相手は「著名」な作家と岩波という「立派」な出版社。いまさら文句を言ってもどうなるのか・・・。

しかし、澤地さんがそのように感じられたのあれば、何故、私に直接取材していただけなかったのでしょうか?私は意を決し、「声」を上げました。

翌年1月に、「悪意」「本心」と表現された根拠についての質問状を内容証明で送付。1週間後に、澤地さんから回答になっていない回答を受け取った私は、即座に、「名誉回復のための修正」を配達証明で要求。

その後、先方の代理弁護士との交渉の末、ついに本年9月15日発行の第14版から「悪意」「本心」といった表現は全て削除したとの連絡を先月受けました。

岩波の担当者によれば、作家がこのような要請に応じるのは「前代未聞」とのこと。

「声」を上げてこそ正義、何よりもご心配頂いた支援者への報恩。浜田まさよし、心して進みます!

 

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