[1068] ハマダレポート Vol.53ー震災孤児に親族里親制度の活用を!ー

ハマダレポート Vol.53 2011.4.18

ー震災孤児に親族里親制度の活用を!ー

昨年9月、川崎でお孫さん連れのご婦人から相談をいただきました。

母子家庭の母親だった娘さんが行方不明。小学校5年生のお孫さんと暮らしておられますが、年金とパート代での生活は苦しく、児童扶養手当(月4万円)を受けられないかとのご相談です。

昨年8月から、児童扶養手当が母子家庭だけではなく、父子家庭にも支給されるようになりましたが、養育者が年金を受け取っていると、「二重支給」という理由で受け取れないのです。

質問主意書で政府にこの制度の改善を要求するとともに、当面の対策として、「親族里親制度」の弾力的運用と周知を政府に求めました。

親族里親制度とは親の死亡、行方不明等の場合、児童養護施設に送られることとなるお子さんを三親等以内の親族(曾祖父母、叔父叔母、兄姉まで)が養育することを支援する制度です。

月4万7千円の一般生活費だけでなく、中学校に入ると、入学支度費として年4万6千円、学用品代月4千円、さらには学習塾費・部活動費も実費が支給されます。

昨年度全国で509名がこの制度を利用していますが、地域により運用がバラバラ。再び質問主意書で、統一のガイドラインを整備し、親が入院や精神疾患により子供を養育できない場合も適用できる旨が閣議決定。相談いただいた方もこの3月に川崎市に申請となりました。

そして、この度の東日本大震災。両親を亡くした子供たちは既に100名超え、今後さらに増えるとの見込みとのこと。今こそ「親族里親制度」、小さな心に届けと、浜田まさよし、進めます!

 

 

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